固定・低金利の「国の教育ローン」の手続きを20日間で終えた

大学4年の子供の学費に充てるために「国の教育ローン」の融資を受けました。固定で低金利が魅力の教育ローンです。

サイトには「余裕を持って資金をご準備いただけるよう、必要時期の2~3ヵ月前のお申し込みをおすすめします」と書かれているので長期戦を覚悟したのですが、3月22日に手続きを開始して4月10日に融資を受けました。

要した期間は20日間。とてもスピーディで便利という感想を持ちましたので、一連の手続きを紹介します。

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国の教育ローンの概要

「国の教育ローン」とは、株式会社日本政策金融公庫が提供している教育ローンです。その概要は次のとおり。詳細は国の教育ローンのページをご覧ください。

国の教育ローンの概要

  • 借入上限:350万円(例外あり)
  • 金利:固定金利(年2回、5月と11月に見直し)
  • 返済期間:最長15年
  • 特徴:
    • 日本学生支援機構の奨学金との併用が可能
    • 来店不要で手続きすることも可能
    • 申込み完了から20日程度で振り込み

私は大学4年の子供の学費に充てるために、4年生の学費の8割ほどを15年返済で借りることにしました。気になる金利に関しては、私が申し込んだ2020年3月時点で年1.66%。ところが、その直後の5月に年1.70%に改定されています。

新型コロナウイルスの影響で3月に運用資産が大きく目減りしたことが借り入れを考えたきっかけです。「学費を払えなくなったらどうしよう?」という不安がよぎり、1.66%の低金利ということもあって、行動に移しました。

手続きの流れ

国の教育ローンのページの「24時間365日受付中 インターネットお申込み」のボタンをクリックすると手続きが始まります。手続きの流れは次のとおりです。詳しくは「国の教育ローン インターネットでのお申込手続きの流れ」をご覧ください。

手続きの実際の日程感が分かるように、私の場合の日程をかっこ内に示しました。

国の教育ローンの手続きの流れ

  1. インターネットでの申込 (3月22日)
  2. 必要書類の準備・提出 (3月23日)
  3. 審査結果の連絡(3月31日)
  4. 契約手続き(4月1日)
  5. 融資(入金)(4月10日)

それぞれの手続き内容を紹介しましょう。申込条件によって微妙に変わると思いますので、以下は私の場合の例として参考にしてください。

インターネットでの申込(3月22日)

国の教育ローンのページにアクセスし、申込手続きを行いました。

  1. メールアドレスの登録
    • 国の教育ローンのページの「24時間365日受付中 インターネットお申込み」のボタンをクリックし、その先のページでメールアドレスを登録。
  2. 申込フォームのURLの記載されたメールを受信
    • メール件名:【国の教育ローンお申込受付コーナー】URLリンクメール
  3. 申込フォームにアクセスし、必要事項を入力・送信。入力する内容は次の6種。
    • お申込人に関する情報
    • ご職業に関する情報
    • 今回の進学者または在学者に関する情報
    • ご家族に関する情報
    • 今回のお申込希望条件
    • 借入金ご利用先の学校(進学志望校または在学校)
  4. 書類提出についての案内の記載されたメールを受信
    • メール件名:【国の教育ローン】■書類提出のご案内■今後のお申込手続きを案内します。

必要書類の準備・提出(3月23日)

「書類提出のご案内」メールの記載内容に従って必要書類を準備し、郵送により提出します。必要書類の詳細は「◆「国の教育ローン」お申込手続のご案内◆」にも記載されています。

私の場合の必要書類は次のとおりでした。住民表の写しについては原本が必要ですが、それ以外はコピーでOKです。

「国の教育ローン」申込手続き書類

  1. 住民票の写し
    • 世帯全員(続柄を含む)が記載されたもの。また、本籍地および個人番号(マイナンバー)の記載がないもの。
  2. 運転免許証
  3. 源泉徴収票または確定申告書(控)
    • 個人事業主である私の確定申告書(控)とサラリーマンである妻の源泉徴収票の両方を提出
  4. 住宅ローンの支払いを確認できる預金通帳(直近6か月分)
    • ネットバンキングを利用していて未記帳だった為、タイミングよく届いた「通帳未記入取引のお知らせ」を提出
  5. 公共料金の支払いを確認できる預金通帳(直近6か月分)
    • クレジットカード払いの為、カード利用明細書とカード引落口座のネットバンキングの利用明細を提出(利用明細が膨大なので、該当箇所がひと目で分かるように赤でアンダーライン)
  6. 在学を確認できる書類
    • 学生証
  7. 使いみちを確認できる書類
    • 入学時に渡された納付金明細表(4年次の納付金がひと目で分かるように赤枠を付記)

なお、書類を発送した4日後(3月27日)に電話があり、申込意思の確認と月々の返済額・返済開始日についての案内がありました。

私はてっきり審査が通ったものと思いましたが、「審査結果については1週間ほどで郵送します」とのこと。ただ、「書類を丁寧に整えていただいてありがとうございます」と言われたので、大丈夫そうだという感触を得ました。

審査結果の連絡(3月31日)

速達で契約書類が届き、無事に審査が通ったことが分かりました。

契約手続き(4月1日)

同封されていた「~ご契約書類作成の手引き~」に従って必要書類を準備し、郵送により提出します。私の場合の必要書類は次のとおりでした。

「国の教育ローン」契約手続き書類

  1. 借用証書
    • 所定額の収入印紙を貼付し、必要事項を記入・押印
  2. 印鑑証明書
  3. 送金先口座の預金通帳(コピー)
    • インターネットバンキングを利用しているので、口座確認ができるページを印刷
  4. 預金口座振替利用届
    • 預金口座振替利用届に記入・押印し、金融機関で口座確認印を取得したものを提出
  5. 融資希望日の変更届
    • 申込時に借入希望日を4月30日にしたのですが、手続きが思ったよりも早く進んだので、4月10日に変更することにしました。取扱支店にその旨を電話で伝えた上で、所定の欄に変更希望日(4月10日)を記入し提出

「印鑑証明書」については市区町村の窓口で取得します。また、「預金口座振替利用届」については金融機関に出向いて口座確認印を押してもらう必要があります。

融資(入金)(4月10日)

無事に入金がありました。実際の入金額は融資額とは異なり、次の費用が控除された残りになります。

「国の教育ローン」融資金から控除されるもの

  1. 保証料
    • 「国の教育ローン」を利用するには連帯保証人が必要ですが、私はその代わりに「(公財)教育資金融資保証基金による保証」を利用することにしました。その場合、所定の保証料が融資金から差し引かれます。
  2. 送金手数料
    • 融資金の送金手数料として220円が差し引かれます。

メリットと注意点

実際に融資を受けてみて、「国の教育ローン」のメリットを次のように感じました。注意しておくべき点も含めてメモしておきます。

「国の教育ローン」のメリット

  1. 金利が低い
    • 「年利1.66%の固定金利」は魅力です。ただし、毎年5月と11月に見直されるので常に最新の金利を確認しましょう。私が申し込んだ直後の5月に1.70%に改定されました。
  2. 返済シミュレーションができる
    • 今や標準装備とは思いますが、月々の返済額が幾らになるかを各種条件でシミュレーションできるので便利です。
  3. インターネットで手続きが完結する
    • 申込内容によりますが、私の場合はネットで手続きが完結しました。ただし、住民票、印鑑証明書、預金口座振替利用届の3つについては、市区町村や銀行に出向いて発行や押印の手続きをする必要があります。
  4. 手続きがスピーディ
    • 需要が一番ありそうな3月に手続きをしましたが、申込から融資まで20日間で完了しました。サイトには「余裕を持って資金をご準備いただけるよう、必要時期の2~3ヵ月前のお申し込みをおすすめします」と書かれているので、想像以上に速いです。
    • 預金通帳(直帰6か月分)など、ボリュームの多い書類については、担当者が分かりやすいように該当箇所に付箋や朱書きをしたことが奏功したのかも知れません。
  5. 電話対応が良い
    • 手続きにおいて分からないことを2回ほど電話で確認しました。待たされることもなく、応対して下さった方の説明も分かりやすく丁寧でした。

最後に

いかがでしたでしょうか? 固定で低金利が魅力の「国の教育ローン」。借金は安易にするものではありませんが、リーマンショクに匹敵するといわれる今回のコロナショックの影響を目の当たりにして、「学費を払えなくなったらどうしよう?」という不安がよぎり、思い切って借り入れをしました。

今は大学4年の前期の学費を払い終えてひと息ついたところです。

9月には後期の学費の支払いがあります。それで学費の負担から解放されることにはならず、引き続きローンの返済を行っていくことになりますが、気合を入れてしっかり返します。

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