一人10万円の「特別定額給付金」。パソコンによるオンライン申請は思ったよりも簡単
コロナ禍に対する家計支援策として国(総務省)が進める「特別定額給付金」。給付額は一人につき10万円です。
私はマイナンバーカードを持っているので、パソコンで「マイナポータル」から家族3人分のオンライン申請を行いました。私の住む市区町村では給付金の振込時期は「6月上旬より順次(予定)」となっており、予定どおり6月9日に実際の入金がありました。
申請手続きに要した時間は30分程度。思ったよりも簡単な手続きでしたので、パソコンによるオンライン申請手続きの流れを紹介します。
特別定額給付金の概要
特別定額給付金の概要は次のとおりです。申請手続きに関しては、家族分をまとめて世帯主が行うことがポイントです。※参考:特別定額給付金(総務省)
- 給付対象者:令和2年4月27日時点で、住民基本台帳に記録されている者
- 給付額:一人につき10万円
- 受給権者:給付対象者の属する世帯の世帯主
- 申請方法:郵送とオンラインの2通り
- 申請期限:郵送方式の申請受付開始日から3ヶ月以内。市区町村ごとに異なる
申請方法には郵送とオンラインの2通りがあり、それぞれ次のとおりです。オンライン申請にはマイナンバーカードが必要です。
- 郵送で申請
- 市区町村から受給権者宛に郵送された申請書に振込先口座を記入し、振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しとともに市区町村へ郵送。⇒詳しい申請方法(総務省)
- オンラインで申請
- 「マイナポータル」にアクセスして申請内容を入力し、振込先口座の確認書類をアップロードして、マイナンバーカードによる電子署名で本人確認。⇒詳しい申請方法(総務省)
マイナンバーカードは持っていますか?
私は、確定申告を今年から電子申告にするつもりで1月30日にマイナンバーカードを申し込みました。ところが手続きに2か月もかかり、取得できたのは4月6日。確定申告には間に合いませんでしたが、はからずも出番が来ました。
では、パソコンによるオンライン申請について、私が行った手続きの内容を紹介しましょう。
パソコンによる特別定額給付金のオンライン申請
パソコンによる特別定額給付金のオンライン申請について、「必要なもの」と「手続きの流れ」に分けて紹介します。
マイナンバーカードとICカードリーダが必要
特別定額給付金のオンライン申請をパソコンで行う場合に必要なものは次のとおり。申請データと添付ファイルに電子署名を付与しなくてはならないため、マイナンバーカードとICカードリーダが必要です。
- 申請者(世帯主)のマイナンバーカード
- 暗証番号(英数字6〜16桁)の入力が必要
- ICカードリーダ
- 「マイナポータルAP」のインストール
- ぴったりサービスにアクセスしてインストール。私は、Windows10+Google Chrome環境でインストールしましたが、特に難しい操作はありません
- 振込先口座の確認書類(写し)
- 通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面等の写し又は画像(口座番号、カナ氏名等が分かるもの)
「振込先口座の確認書類(写し)」については、私は口座番号とカナ氏名の分かるインターネットバンキングの画像を用意しました。
インターネットバンキングによっては、通帳を持っていない人のために「通帳表紙イメージ印刷」の機能を提供しているところもあります。通帳表紙の写しが必要な場合に便利です。
以上の準備ができたら、申請手続きを開始します。
オンライン申請手続きの流れ
マイナポータルへアクセスして「申請はこちら」から手続きを行います。
市区町村を選択し、特別定額給付金の申請を選択すると、「電子署名付与の動作環境の確認」を経て申請手続きが始まります。
特別定額給付金のオンライン申請には電子署名が必要です。「電子署名付与の動作環境の確認」では、利用しているパソコンやスマートフォンの環境が、電子署名を付与できるかを確認します。
ここからの申請手続きは次の8ステップに分かれています。
- 連絡先の入力
- 申請者のメールアドレス、電話番号のいずれかを入力
- 申請者情報の入力
- 申請情報の入力
- 申請に必要な情報を入力。自分以外の給付対象者の氏名はここで入力します。また、給付金の受取口座の情報も入力
- 入力内容の確認
- 入力した内容を確認し、間違いがなければ「次へすすむ」をクリック
- 添付書類の登録
- 添付書類の確認
- 登録した書類を確認し、間違いがなければ「確認・同意事項」を読んだ上で、「以上を確認・同意し、次へ」をクリック
- 電子署名付与
- 印刷・送信
- 「送信する」をクリック
こんな感じです。特に難しい操作はありませんでした。「これだけでいいのね」という印象です。
「2.申請者情報の入力」をマイナンバーカードから読み取って行うとラクです。その際は、暗証番号(数字4桁)の入力が必要なので事前に確認しておきましょう。
申請に使ったICカードリーダについて
申請に使ったICカードリーダは、NTT Communicationsの「ACR39-NTTCom」です。
マイナンバーカードを差し込んで使う「接触型」というタイプで、カードの磁気面(写真がある面の反対側)を上にして、カード左上の「◀」の向きに注意してICカードリーダに差し込みます。表裏や向きを間違えるとカードを認識しません。
パソコンにはUSB接続でつなぎます。私のWindows10パソコンでは、ICカードリーダをUSB接続すると直ちに認識しました。
私はビックカメラのオンライン・ショップで2,320円(税・送料込)で入手しましたが、特別定額給付金のオンライン申請需要で品薄になると、価格が高くなる可能性があります。
申請手続きから給付金の入金まで、約1か月
2020年6月9日に給付金の入金がありました。オンライン申請したのが5月5日ですので、約1か月で振り込まれました。その間、内容に関する問い合わせを含めて、やり取りは一切ありませんでした。
約1か月が遅いか早いかは微妙なところです。申請から3週間くらいで入金があると嬉しいのは確かですが、対象人数の多さ(ほぼ全国民)を考えると1か月でも早いのかも知れません。
最後に
いかがでしたでしょうか? パソコンによる特別定額給付金のオンライン申請の内容を紹介しました。
実際にやってみると30分ほどで一連の手続きが終わりますので、特に難しいものでも面倒なものでもありません。ただし、事前に以下の点検・準備をしておくことをおすすめします。
- ICカードリーダでマイナンバーカードが認識されることを確認しておく
- 接触型のICカードリーダの場合は、マイナンバーカードを差し込む向き・表裏に注意
- マイナンバーカードの暗証番号を確認しておく
- 電子署名を付与する際に「暗証番号(英数字6〜16桁)」が必要
- 申請者情報をマイナンバーカードから読み取って入力する場合は「暗証番号(数字4桁)」が必要
- 振込先口座の確認書類(写し)を用意しておく
- 通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面等の写し又は画像(口座番号、カナ氏名等が分かるもの)
- インターネットバンキングの「通帳表紙イメージ印刷」の機能を使うと便利
私の住む市区町村ではオンライン申請から給付金の入金までに要した期間は約1か月でした。市区町村によって違いがあると思いますので、一つの目安としてください。
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