電気代とガス代の削減による家計節約

早期退職後の家計節約のために、光熱費の削減にも取り組みました。実際に行ったことは、電気代に関しては「電気とガスのまとめ」と「明かりのLED化」。ガス代に関しては「エコージョーズ給湯器への交換」です。これによる直近1年間の家計節約効果は、23,000円弱でした。
家計節約の第一段として行った カーシェアリングへの切り替え や、第二弾の 生命保険の見直し と比べると節約金額は小さいですが、十分に手ごたえのある数値です。
詳しく紹介しましょう。
光熱費の削減ポイントは家計簿で確認
光熱費には、電気代、ガス代、水道代がありますが、どこから手を付けるべきか? 各家庭によって違うと思いますので、内訳を家計簿で確認しましょう。1年間(1月~12月)の光熱費を合計すれば一目瞭然です。
我が家の場合は、電気代、ガス代、水道代の内訳は、毎年だいたい「2:2:1」の割合になっています。季節変動はありますが、1年間で合計すると毎年同じ。電気代とガス代はほぼ同額で、水道代の約2倍です。
念のために2010年の家計簿も確認しましたが、同じ割合でした。それどころか、金額が今と全然変わらないことに気づきました。光熱費が「固定費」であることを痛感するとともに、我が家のエコ意識の低さに愕然…。
割合の大きいところから手を付けるのが鉄則ですので、早期退職を機に、電気代とガス代の削減に取り組みました。
電気代の削減
電気代を削減するために、「電気とガスのまとめ」と「明かりのLED化」を行いました。それぞれを紹介しましょう。
電気とガスのまとめ
私は東京23区内のマンションに住んでいるので、入居以来、電気は東京電力を、ガスは東京ガスを利用してきました。これを、2018年1月に東京ガスにまとめました(東京電力を解約)。
電力の小売全面自由化が始まったのは2016年4月。ガスの小売全面自由化が始まったのは1年後の2017年4月なので、2018年1月にはどちらの「まとめサービス」も利用できる状況でしたが、私は東京ガスのまとめサービスを選んでいます。
決め手というような理由は特にありませんが、電力の自由化の方が1年早かったので、先行スタートした東京ガスの「まとめサービス」の方が認知されていたように思います。
手続きは簡単で、東京ガスのサイトから申し込みをするだけで終わりです。あとはお任せでした。
明かりのLED化
2017年の夏から、明かりのLED化にも少しずつ取り組みました。白熱電球または電球形蛍光灯1個をLED電球1個と無償交換するという、東京都の「LED省エネムーブメント事業」(2018年8月15日~12月9日)も活用し、2018年の間に家の中の明かりのほぼすべてをLEDに変えています。
まだLEDに変えていないのは、台所の長い蛍光管や、ダイニングの電球型蛍光灯(パルックボール)などのごく一部です。これらは、白熱電球に比べて既に省エネ照明なので、LED電球に交換しても白熱電球ほどの省エネ効果は得られません。明かりが切れたら交換するというスタンスです。
家計節約効果:年間で約6,600円おトクに
家計節約効果を見てみましょう。「電気とガスのまとめ」に関しては、東京ガスのサイトの「電気料金診断」を用いて評価します。「明かりのLED化」に関しては、LED化の前後の電気利用実績を比べてみます。
電気とガスのまとめによる効果
東京ガスのサイトにログインして「電気料金診断」をしてみたところ、我が家の電気代は直近1年間で約6,600円おトクになっていました(東京電力 従量電灯Bとの比較)。診断期間は、2018年8月〜2019年7月で、この期間の電気利用実績は、3,760 kWhです。

診断期間:2018年8月〜2019年7月
節約金額の内訳は、電気料金の節約が5,295円、東京ガスのポイント(パッチョポイント)の付与が1,305ポイントでした。手続きにほとんど手間がかからないのに、これだけ節約効果があるというのは、正直嬉しいです。
ちなみに、私は付与されたパッチョポイントをTポイントに振り替えて使っています。Tポイントへの振り替えは、500ポイント以上、500ポイント単位です。
明かりのLED化による効果
LED化による効果だけを抽出して金額換算するのは難しいので、LED化を始める前と後で、電気利用実績がどう変わったかを比べてみます。
LED化を始めたのは2017年6月末からなので、電気利用実績をLED化直前の1年間(2016年7月~2017年6月)と、それに対応する直近の1年間(2018年7月~2019年6月)で比べてみます。結果は、
- LED化直前の1年間(2016年7月~2017年6月) 4,848kWh
- 直近の1年間(2018年7月〜2019年6月) 3,825kWh
となり、利用実績が1,023kWh(約21%)も減っています。LED化による直接的な効果と、そうした取り組みを始めたことによって節約意識が芽生えたことによる間接的な効果の合わせ技で、これだけの効果が得られたのだろうと思います。
ガス代の削減
ガス代を削減するために、「エコジョーズ給湯器」への交換を行いました。詳しく紹介しましょう。
エコジョーズ給湯器への交換
2018年6月に、給湯器をエコジョーズに交換しました。それまで使っていた給湯器が古くなり、定期点検の際に「一酸化炭素濃度が高い(基準スレスレ)」という指摘を受けたことが交換を決めた一番大きな理由です。その際、どうせ交換するならば、ガス代を節約できるエコジョーズにしようと思いました。
エコジョーズについての説明は、「エコジョーズって何?:教えて給湯器 – リンナイの給湯器」に分かりやすくまとめられています。ちなみに、我が家はリンナイではなく、ノーリツのエコジョーズ給湯器を選びましたが…。
交換工事を発注する際には3社から相見積りをとり、見積金額に大差はなかったので、金額の一番安い業者に発注しています。エコジョーズ給湯器の方が従来型の給湯器よりも見積りベースで3万円ほど高いのですが、月々のガス代が安くなるので、差額を数年で回収できる見込みです。
家計節約効果:年間で約16,000円おトクに
給湯器をエコジョーズに交換する前と後で、1年間のガス料金とガス使用量を比べると、次の表のようになりました。年間のガス使用量は約2割減り、料金は約16,000円削減できています。
ガスの使用量が2割減ったことに関しては、エコジョーズ給湯器に交換したことによる直接的な効果だけでなく、それによって節約意識が高まったことによる間接的な効果もあると思います。
使用月 | 従来型の給湯器 | エコジョーズに交換後 | ||
---|---|---|---|---|
料金(円) | 使用量(㎥) | 料金(円) | 使用量(㎥) | |
2018年8月 | 3,559 | 22 | 2,403 | 13 |
9月 | 3,341 | 20 | 2,946 | 17 |
10月 | 7,915 | 59 | 4,801 | 32 |
11月 | 13,292 | 106 | 9,431 | 70 |
12月 | 14,872 | 134 | 11,811 | 96 |
2019年1月 | 18,709 | 175 | 16,488 | 139 |
2月 | 16,900 | 156 | 14,278 | 116 |
3月 | 14,968 | 135 | 13,741 | 110 |
4月 | 9,603 | 78 | 11,565 | 90 |
5月 | 8,257 | 61 | 8,136 | 57 |
6月 | 5,562 | 38 | 3,589 | 21 |
7月 | 2,875 | 16 | 4,535 | 29 |
合計 | 119,853 | 1,000 | 103,724 | 790 |
節約額・量 | -16,129 | -210 |
最後に
いかがでしたでしょうか? 早期退職後に行った光熱費削減の具体的な取り組みとして、「電気とガスのまとめ」「明かりのLED化」「エコジョーズ給湯器への交換」を紹介しました。
直近1年間の家計節約効果は23,000円弱になり、家計節約の第一段として行った カーシェアリングへの切り替え や、第二弾の 生命保険の見直し と比べると節約金額は小さいですが、十分に手ごたえがありました。
また、こうしたアクションを起こすと、電気やガスを節約しようというエコ意識が芽生えるので、そうした点でも家計の節約にプラスの効果があることは間違いありません。
まだの方は、明かりのLED化など、手がけやすいところから始めてみてはいかがでしょうか。
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