生命保険の見直しによる家計節約

早期退職後に行った家計節約術の第二弾は、生命保険の見直しです(第一弾は カーシェアリングへの切り替え )。これにより、毎月の掛け金を15,780円節約することができ、年間で約19万円の節約になりました。詳しく紹介しましょう。

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それまでの保険内容

私はソニー生命の保険に入っています。初めて契約をしたのは1997年。社会人4年目でした。しっかりとライフプランシミュレーションをした上で保険内容を設計し、20年もの間、その内容を見直すことはありませんでした。

97年当時、ライフプランシミュレーションをもとに保険内容を設計するような国内の生命保険会社はソニー生命ぐらいだったと思います。保険内容に合理的な裏付けがあることにとても感心した覚えがあります。

ところが、97年当時の若い自分が20年後の早期退職を予想するはずもありません。2016年に早期退職をしたときに、「ライフプランが大きく変わったから保険も見直さないとなぁ…」と思案。ちょうどその頃に担当のライフプランナーが代わることになり、後任の担当者に保険内容を見直してもらうことにしました。

見直す前の保険内容は次のとおりです。

生命保険の内容(見直し前)
保険種類 保険期間 払込期間
終身保険 終身 2028年満了
生前給付保険 終身 2028年満了
家族収入保険 2028年満了 2028年満了
総合医療保険 2038年満了 2038年満了

保険内容の見直し

保険内容を見直すにあたって私からライフプランナーに伝えた要望は、「家計を節約したいので、保障レベルを大きく下げずに、月々の掛け金を減らしたい」ということでした。いくつかの提案がありましたが、最終的に「終身保険を払済保険に変更」と「総合医療保険の解約」を選びました。

終身保険を払済保険に変更

払済保険は、保険料の払込みをストップして、それまでの保険料の額に見合った死亡保障を受け続ける制度です。払済保険に切り替えることで、保険料の払込みを中止することができますが、保障額は小さくなります(保険期間は変わりません)。「保険の教科書」というサイトに解説があるので、引用しましょう。

払済保険とは、以後の保険料を払うことなく、今まで支払った保険料での責任準備金で一定の保障額の保険に変更する制度のことです。もっと簡単に説明するならば、現在の保険に積み立てられているお金で一括払いをして変更する保険です。
<中略>
払済をおすすめする方は、「保険料を払い続けるのはきついのでストップしたい。死亡保険金額が下がってもいいから保障を受け続けたい。」という方です。

引用元:払い済み保険って何?具体的な活用方法と注意点

私の場合、これにより保障額は25%ほど小さくなりますが、妻が正社員で働いていることや、子供があと数年で社会人になることから、20年前に設計した大きさの保障額は必要ないと判断しました。

総合医療保険を解約

総合医療保険も解約することにしました。理由は、解約返戻金がそれなりの金額になっていたからです。「解約返戻金を現金で保有し、入院費に充てればよい」というライフプランナーの助言に従いました。

今は長期入院がしづらい状況になっているようで、保険相談サロンの「入院は短期化の傾向」という記事によると、1999年には27.2日であった平均入院日数が、2015年には16.5日と、10日以上も短縮されています。それにともない、入院に必要な費用も減っているとのこと。

入退院を繰り返すならば保険の方がメリットがありそうですが、そうでないならば解約返戻金を現金で持っておいて対応しようと腹をくくりました。

節約効果は年間約19万円

見直した結果、現在の保険内容は次のようになりました。これにより、毎月の掛け金を15,780円節約することができ、年間では約19万円の節約になりました。

生命保険の内容(見直し後)
保険種類 保険期間 払込期間
終身保険(25%減額) 終身 <払済>
生前給付保険 終身 2028年満了
家族収入保険 2028年満了 2028年満了

最後に

いかがでしたでしょうか。生命保険は「人生で2番目に大きな買い物」「家の次に高い買い物」と言われますが、それを見直しました。

私の場合は、早期退職によりライフプランが大きく変わったので、それに合わせた見直しということになります。その結果、毎月の掛け金を15,780円節約でき、年間で約19万円の節約になりました。これは大きいです。

生命保険、とくにソニー生命の商品からは、もう一つの大切なことを学びました。それは、ライフプランシミュレーションという考え方です。

社会人4年目で初めてこれを見たときに、「人生をシミュレーションするって、何だかすごい考えだな」という感想を持つとともに、「これって、Excelを使えば自分でできるじゃん」と思いました。今思えば、この発想を得たことが大きかったです。早期退職後の生活プランや早期退職に向けた貯蓄プランを作り、それを実践する出発点になっています。

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