iDeCoの運用状況(2019年8月)
SBI証券のオリジナルプランで運用しているiDeCo(個人型確定拠出年金)の2019年8月末時点の運用状況です。8月に入ったとたんに市場のセンチメントはリスク・オフ一色になり、資産残高が減少しました。残念ですが、仕方ないですねぇ…。
資産残高(2019年8月)
2019年8月末のiDeCoの資産残高は、前月末と比べて減少しました。
- 運用月数:38ヶ月(2016年6月運用開始)
- 損益率:+17.3%(前月から▼4.1ポイント)
- 年率換算リターン:+5.2%(前月から▼1.3ポイント)
- 資産残高の推移:下のグラフ
資産内訳(2019年8月)
各資産の割合と、当初配分比率(資産クラス列のかっこ内の%値)からの乖離は次のようになっています。乖離が0.5%以上になっているものを挙げると、マイナス乖離(当初配分比率より縮小)は国内株式、国内中小型株式、先進国中小型株式、新興国株式。プラス乖離(当初配分比率より成長)は、海外REIT、先進国債券、金となっています。
特に金は、かなり値を上げました。
資産クラス | ファンド名 | 割合 | 乖離 |
---|---|---|---|
国内株式(5%) | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 4.3% | -0.7% |
国内中小型株式(5%) | ひふみ年金 | 4.3% | -0.7% |
先進国株式(20%) | DCニッセイ外国株式インデックス | 19.7% | -0.3% |
海外REIT(10%) | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 10.9% | 0.9% |
先進国中小型株式(10%) | EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 8.8% | -1.2% |
新興国株式(20%) | EXE-i 新興国株式ファンド | 18.8% | -1.2% |
先進国債券(10%) | 野村外国債券インデックスファンド | 10.6% | 0.6% |
新興国債券(10%) | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 10.4% | 0.4% |
金(10%) | 三菱UFJ 純金ファンド | 12.2% | 2.2% |
所感
8月に入った途端に、それまで穏やかだった市場ムードが一変しました。原因はトランプ大統領が1日に、まだ関税の対象となっていない中国製品3000億ドル(約32兆円)相当に9月1日から新たに10%の関税を課すとツイートしたことです。
市場のムードは一転してリスク・オフ。14日には、米国債の10年債と2年債との間で金利が逆転する「逆イールド現象」も、2007年6月以来、約12年ぶりに起こり、米景気後退の兆候と見られています。
リスク・オフになると円が買われる悪循環で、26日には一時1米ドル=104円台まで円高が進みました。一方で、金利を生まない金が急ピッチで値を上げています。
北朝鮮のミサイル発射も今月は5回もありました。香港では反政府デモが激化。韓国はGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を表明。あきれるくらい、マイナス材料しかない月でした。やれやれ…
という状況下で、iDeCoの資産残高は前月末より減りましたが、長期投資派の私にとっては何もすることがありません。9月末には年に1回のリバランスを予定していますが、今の状況だと次の操作になりそうです。
- 売るもの(売る金額の大きい順)
金、海外REIT、先進国債券、新興国債券 - 買うもの(買う金額の大きい順)
先進国中小型株式、新興国株式、国内株式、国内中小型株式、先進国株式
9月はよい月になりますように。
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