iDeCoのポートフォリオ

私の前職では社員全員が企業型確定拠出年金制度に入っていました。退職時に、私はこれをSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管して運用を続けています。

iDeCoのアセット・アロケーションについては「我が家のアセット・アロケーション」の中で紹介しましたが、具体的なポートフォリオについても紹介します。

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SBI証券のiDeCoには2つのプランがある

SBI証券のiDeCoには次の2つのプランがあります。

  • オリジナルプラン
    2005年のiDeCoサービス提供開始から提供されているプラン
  • セレクトプラン
    2018年11月に導入された「低コスト」と「多様性」にこだわったプラン

私がSBI証券でiDeCoの運用を開始したのは2016年なので、まだ「オリジナルプラン」しかありませんでした。従って、現在もオリジナルプランでポートフォリオを組んで運用しています。

セレクトプランには、私の保有ファンドよりも低コストのものがあり、魅力的です。ならば、速やかに乗り換えれば良いではないか? と思わるでしょうが、SBI証券のサイトでは「プラン変更には2~3ヶ月程度を要する予定」と説明されており、どうしたものか思案中です。

iDeCoのアセット・アロケーション

私の運用しているiDeCoのアセット・アロケーションは次表のとおりです。これは、モーニングスター代表取締役社長の朝倉 智也氏の著書『マイナス金利にも負けない究極の分散投資術』(2016年6月, 朝日新聞出版)で紹介されている「投資信託で作るポートフォリオ」を参考にしています。

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iDeCoのアセット・アロケーション
資産分類 資産クラス 配分
成長資産(長期的に資産を育てる) 国内株式 5%
国内中小型株式 5%
先進国株式 20%
海外REIT 10%
先進国中小型株式 10%
新興国株式 20%
インカム資産(安定したインカムを得る) 先進国債券 10%
新興国債券 10%
インフレヘッジ資産(インフレに備える) 10%

著書ではハイ・イールド債券を5%の配分で組み入れていますが、SBI証券のiDeCoにはハイ・イールド債券のファンドがないので、代わりに新興国債券の配分を5%から10%に増やしています。

また、REITも組み入れたいので、「海外REITと先進国株式のリスク・リターン特性が近い」ことに着目して、先進国株式の配分を著書の30%から20%に減らし、海外REITに10%を配分しています。

iDeCoのポートフォリオ

このアセット・アロケーションに基づいて、SBI証券のオリジナルプランの商品でiDeCoのポートフォリオを組みます。現在のポートフォリオとコスト評価、ファンドの選定基準などを紹介しましょう。

現在のポートフォリオとコスト評価

2019年7月現在のポートフォリオは次表のとおりです。ポートフォリオ全体の信託報酬の加重平均は0.404%になっています。

iDeCoのポートフォリオ (2019年7月)
資産クラス ファンド名 信託報酬
国内株式(5%) 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.1728%
国内中小型株式(5%) ひふみ年金(❈) 0.8208%
先進国株式(20%) DCニッセイ外国株式インデックス 0.20412%
海外REIT(10%) 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.2916%
先進国中小型株式(10%) EXE-i グローバル中小型株式ファンド 0.3304%
新興国株式(20%) EXE-i 新興国株式ファンド 0.3764%
先進国債券(10%) 野村外国債券インデックスファンド 0.2268%
新興国債券(10%) 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 0.5616%
金(10%) 三菱UFJ 純金ファンド(❈) 0.972%
信託報酬の加重平均 0.404%
  • 「ひふみ年金」と「三菱UFJ純金ファンド」以外はインデックスファンドです。

このポートフォリオにしたのは2018年10月です。9月末のリバランスにおいて、3つのファンドを入れ替えました。入れ替えた理由は、その3つのファンドがオリジナルプランからの除外予定商品になってしまったからです。法改正にともなう見直しということで、とても驚きました。

ファンドの選定基準

ファンドの選定基準はシンプルで、各資産クラスにおいて「信託報酬が最も低いもの」としています。

具体的には、「SBI証券 iDeCo(個人型確定拠出年金)運用商品一覧」に掲載されている「オリジナルプラン運用商品」の中から、各資産クラスにおいて信託報酬が最も低いファンドを選びます。

もし、ファンドの信託報酬の見直し等により、信託報酬が最も低いファンドが変わる場合は、年に1回のリバランスのタイミングで乗り換えます。

ひふみ年金の資産クラスは?

ひふみ年金について詳しい方は、「ひふみ年金は海外にも投資しているから、資産クラスは国内中小型株式ではない」と思われるかも知れません。ところが、モーニングスターのカテゴリでは「国内中型グロース」になっています。

SBI証券のiDeCoのオリジナルプラン運用商品のうち、「国内中小型株式」に属するファンドには次の4つがあります。【】内は、信託報酬とモーニングスターのカテゴリーです。

  • ひふみ年金【0.8208%、国内中型グロース】
  • SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>【1.62%、国内小型グロース】
  • みのりの投信(確定拠出年金専用)【1.674%以下、国内小型グロース】
  • スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド【1.836%+成功報酬、国内中型ブレンド】

この中から信託報酬の最も低いファンドを選ぶと、「ひふみ年金」になります。

2019年4月26日時点の目論見書を見ると、運用資産の98%を占める株式の内訳は、日本が85.33%、海外が12.67%になっています。また、ひふみ年金の組入銘柄の上位10銘柄を見ると、6位に海外株式が入っていることが分かります。

ひふみ年金の組入上位10銘柄 (2019年4月26日)
順位 銘柄名 組入比率
1 協和エクシオ 2.39%
2 東京センチュリー 2.08%
3 ネットワンシステムズ 2.01%
4 光通信 1.95%
5 ダイフク 1.60%
6 OLLIE’S BARGAIN OUTLET HOLDINGS 1.60%
7 ショーボンドホールディングス 1.58%
8 リクルートホールディングス 1.55%
9 アマノ 1.52%
10 日本電産 1.50%

従って、「ひふみ年金」は海外にも投資していますが、モーニングスターのカテゴリーが「国内」であるうちは「国内中小型株式」のファンドとしてポートフォリオに組み入れるつもりです。

分散投資の観点からは、他のファンドと組入銘柄が違うことのほうが大切なので、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の組入銘柄と比べてみましょう。2018年12月28日時点の目論見書では次のようになっており、上位10銘柄を見る限り、ひふみ年金とは組入銘柄が異なります。

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの組入上位10銘柄 (2018年12月28日)
順位 銘柄名 組入比率
1 トヨタ自動車 3.32%
2 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1.72%
3 ソニー 1.66%
4 日本電信電話 1.40%
5 ソフトバンクグループ 1.39%
6 キーエンス 1.27%
7 三井住友フィナンシャルグループ 1.18%
8 本田技研工業 1.14%
9 みずほフィナンシャルグループ 1.06%
10 KDDI 1.06%

パフォーマンス

iDeCoの運用実績(評価額の推移)と、現在のポートフォリオで運用する場合の期待リターンなどを紹介しましょう。

iDeCoの運用実績

SBI証券で運用を開始した2016年6月を基準(値を1.0)として、iDeCoの資産残高の推移をグラフにすると、次のようになります。2019年6月末時点で19.4%成長しており、年率換算のリターンは6.1%です。

iDeCoの資産残高の推移(2016年6月を1.0とする)

なお、現在のポートフォリオになってからの運用期間は1年に満たないので、この数値は現在のポートフォリオのパフォーマンスを示すものではありません。

では、現在のポートフォリオの期待リターンと実績リターンはどのくらいかを見てみましょう。

期待リターン

資産クラス別の今後10~15年の期待リターンについて、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が2018年12月に発表した「60資産の期待リターン長期予想 -2019年版」をもとに こちらの記事 で紹介しました。

その数値をもとにすると、各ファンドの期待リターンは次表のようになり、ポートフォリオ全体の期待リターンの加重平均は4.28%になります。

  • この数値を参考に、こちらの記事 では、iDeCoの資産運用シミュレーションの利回りを年率4%に設定しています。
iDeCo各ファンドの期待リターンの評価 (2018年12月)
資産クラス ファンド名 期待リターン
国内株式(5%) 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 5.00%
国内中小型株式(5%) ひふみ年金 5.50%(❈)
先進国株式(20%) DCニッセイ外国株式インデックス 4.00%
海外REIT(10%) 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 4.75%
先進国中小型株式(10%) EXE-i グローバル中小型株式ファンド 4.75%(❈)
新興国株式(20%) EXE-i 新興国株式ファンド 6.75%
先進国債券(10%) 野村外国債券インデックスファンド 1.25%
新興国債券(10%) 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 4.50%
金(10%) 三菱UFJ 純金ファンド 0.75%
期待リターンの加重平均 4.28%
  • 発表資料には「国内中小型株式」の期待リターンはないので、国内小型株式の期待リターンで代用
  • 「先進国中小型株式」の期待リターンもないので、国内小型株式と米国小型株式(為替ヘッジなし)の期待リターンがそれぞれ5.50%、4.25%であることから、その幾何平均を0.25%で切り捨てた4.75%を使用

リターン実績

リターンの実績も評価してみましょう。2019年6月末時点で評価した各ファンドの直近3年のリターン(直近3年のトータルリターンの年率換算値)は次表のとおりです。

ここからポートフォリオ全体のリターン(3年)の加重平均を計算すると、年率8.96%になります。

iDeCo各ファンドのリターン実績(3年)の評価
資産クラス ファンド名 リターン(3年)
国内株式(5%) 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 9.79%
国内中小型株式(5%) ひふみ年金(❈) 12.24%
先進国株式(20%) DCニッセイ外国株式インデックス 14.01%
海外REIT(10%) 三井住友・DC外国リートインデックスファンド(❈) 5.75%
先進国中小型株式(10%) EXE-i グローバル中小型株式ファンド 11.26%
新興国株式(20%) EXE-i 新興国株式ファンド 11.52%
先進国債券(10%) 野村外国債券インデックスファンド 3.09%
新興国債券(10%) 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 4.73%
金(10%) 三菱UFJ 純金ファンド 2.65%
リターン(3年)の加重平均 8.96%
  • ひふみ年金については直近1年の数値しかないので、「ひふみプラス」のリターン(3年)の数値で代用。両ファンドは、同じマザーファンドを通じて運用を行うため、投資方針や投資銘柄は全く同じ。
  • 三井住友・DC外国リートインデックスファンドについても直近1年の数値しかないので、同じ資産クラスに属する他のインデックスファンドのリターン(3年)の平均値を使用。具体的には、EXE-iグローバルREITファンドと野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)のリターン(3年)が6.46%と5.29%なので、その幾何平均を0.25%で切り捨てた5.75%を使用。

最後に

私がSBI証券のオリジナルプランで運用しているiDeCoについて、ファンドの選定方法、現状のポートフォリオ、コストとリターンの評価を紹介しました。

今後10~15年という長期で見たときに、年率4%強で運用できればと考えています。

目下の課題は、現状のポートフォリオで年1回のリバランスを続けるか、「セレクトプラン」の運用商品に乗り換えるかを決めることです。セレクトプランには、より低コストのファンドがあるので魅力ですが、オリジナルプランからの乗り換えに際して、資産の現金化と移換に2~3ヶ月程度を要するという点がネックです。

決断したら、また記事にしようと思います。

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