iDeCo保有ファンドの信託報酬率の引き下げ~DCニッセイ外国株式インデックス(2019年10月)
気づくのが半年遅れてしまいましたが、iDeCoで運用しているファンドのうち「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬率が2019年10月に引き下げられていました。
保有ファンドの信託報酬率の引き下げに関する記事はこれで3本目ですが、前回記事にしたファンドよりも少し前に引き下げられていたことになります。記事にする順番が前後してしまいましたが、ご容赦を。
信託報酬率が引き下げられたのは、DCニッセイ外国株式インデックス
対象のファンドは「DCニッセイ外国株式インデックス」です。運用会社のニッセイアセットマネジメント株式会社のNews Release(2019年6月26日付)によると、確定拠出年金(通称:DC)向けの複数のファンドの信託報酬率が一斉に引き下げられています。
以下の確定拠出年⾦(DC)向けの投資信託につきまして、このたび信託報酬率を引下げる信託約款の変更を⾏いますので、お知らせいたします。
1. 対象ファンド
DCニッセイ国内債券インデックス
DCニッセイ日本債券インデックス
DCニッセイ国内株式インデックス
DCニッセイ外国債券インデックス
DCニッセイ外国株式インデックス
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)2. 変更日
ニッセイアセットマネジメント株式会社のNews Release(2019年6月26日)より抜粋
2019年10月1日(火)
「DCニッセイ外国株式インデックス」については、信託報酬率(税抜)が0.189%から0.14%へ引き下げられました。約25%の引き下げです。その結果、新しい信託報酬率は税込0.154%になりました。
国際株式型の他のファンドと比べるために、モーニングスターのコストランキングの上位ファンドを調べてみると、下表のとおりです。信託報酬率が低いほどランキングの上位になります。
このランキングはDC(確定拠出年金)を除外しているので「DCニッセイ外国株式インデックス」は含まれませんが、税込0.154%という信託報酬率は低コストの上位20本に含まれる水準であることが分かります。
順位 | ファンド名 | 信託報酬(税込) |
---|---|---|
1 | 野村 スリーゼロ先進国株式投信 | 0.00% |
2 | SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 |
0.09% |
5 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) SBI・先進国株式インデックス・ファンド eMAXIS Slim先進国株式インデックス ニッセイ 外国株式インデックスファンド |
0.10% |
9 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) たわらノーロード先進国株式 SBI・全世界株式インデックス・ファンド eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) |
0.11% |
14 | たわらノーロード 全世界株式 | 0.13% |
15 | ダイワ つみたてインデックス外国株式 | 0.15% |
16 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.16% |
17 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)H有 MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) iシェアーズ S&P500 米国株 ETF |
0.17% |
なお、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」というよく似た名前のファンドがあり、より低コスト(税込0.10%)になっています。「DCニッセイ外国株式インデックス」との違いは、DC(確定拠出年金)向けか一般向けかという違いだけみたいです。ならば近い将来、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の水準まで、信託報酬率を下げて欲しいですね。
ポートフォリオ全体のコストは0.383%から0.3687%に下がった
SBI証券のオリジナルプランで運用しているiDeCoのポートフォリオは次表のとおりです。
今回の「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬率の引き下げにより、ポートフォリオ全体の信託報酬率の加重平均は税込0.3687%になりました。これまでは税込0.383%です。
資産クラスと配分 | ファンド名 | 信託報酬(税込) |
---|---|---|
国内株式(5%) | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.176% |
国内中小型株式(5%) | ひふみ年金 | 0.836% |
先進国株式(20%) | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.154% |
海外REIT(10%) | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.297% |
先進国中小型株式(10%) | EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 0.331% |
新興国株式(20%) | EXE-i 新興国株式ファンド | 0.3635% |
先進国債券(10%) | 野村外国債券インデックスファンド | 0.154% |
新興国債券(10%) | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.374% |
金(10%) | 三菱UFJ 純金ファンド | 0.99% |
ポートフォリオ全体(加重平均) | 0.3687% |
なお、「EXE-i 新興国株式ファンド」に関しても、最新の目論見書(2020.2.14)によると「投資対象とする投資信託証券」の費用が0.128%から0.1105%に下がっていました。その結果、信託報酬率も前回の記事における値(0.381%)から下がっています。
ファンドの運用会社からのプレスリリース以外に、目論見書などを定期的に確認することが大切ですね。
まとめ
まとめると次のようになります。
- 2019年10月に、iDeCoで運用しているファンドのうち「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬率が引き下げられた。保有ファンドの信託報酬率の引き下げはこれで3回目。
- 具体的には、税抜0.189%から0.14%への引き下げ(約25%)。その結果、国際株式型のファンドの中では低コストの上位20本に含まれる水準になった。
- ポートフォリオ全体の信託報酬率(税込)は0.383%から0.3687%に下がった。
保有ファンドの運用コストが下がるのはとても嬉しいものです。住宅ローンの金利が下がるのと同じですね。業界全体で進む低コスト化の流れがさらに進展することを期待したいと思います。
- この記事は、記事内で紹介したファンドをおすすめすることを目的とするものではありません。
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